国立劇場の歌舞伎鑑賞教室に行きました。
7月は売れ行き好調のようで、平日はほとんど売り切れでした。
[タイムテーブル]
11:00
│ 解説
13:25
休憩
13:45
│ 葛の葉
13:55
[解説 歌舞伎のみかた]
中村萬太郎丈の解説。
舞台・小道具について主に説明され、声も話す速さも良くとても聞きやすかったです。彼の事は詳しくは存じませんが、話し方や姿勢等から誠実で真面目な雰囲気が伝わってきました。ご自身のブログも非常に硬派で。
今後の活躍が楽しみです。
[葛の葉]
一幕三場
第一場 安倍野機屋の場
第二場 同 奥座敷の場
第三場 信田の森道行の場
葛の葉は狐のお話で元々好きな上に時蔵丈も好きなので、観る前からとても楽しみでした。
ケレンは詰まっておりますがけばけばしい派手さはなく、時蔵丈の纏う気品に合っておりました。特に曲書きは、字の美しさもさる事ながら上品な哀愁が漂い良かったです。早替りも、姫と女房の違いがよく出ておりました。相変わらず声が良いです。最後の信田の森での狐も、女性らしいしなやかさがありながら真の強さが感じられました。
秀調丈の保名も品があり、全体的にしっぽりした仕上がりでした。その為、お別れの場面も少しあっさりしておりました。
やはり役者によって全然違いますね。