シアターコクーンの『盲導犬』を観に行きました。
蜷川幸雄と唐十郎タッグの第一段です。『下谷万年町物語』でもうこのタッグはいいかなと思っていたのですが、結局観てしまいました。次回の『唐版 滝の白糸』も観るつもりは無かったのですが、大空祐飛さんが出演されるので観ざるを得なくなりました。
[タイムテーブル]
14:00
│ ※休憩無し
15:35
[盲導犬]
売り出し当初残席があったので埋まっていないのかと思っていましたが、立見席も3階までいっぱいでした。
全体的に予想と反し、小ざっぱりしておりました。
上演時間も短く、3時間位を覚悟していたので拍子抜けしました。セットもコインロッカー前だけで汚くなく小奇麗で、今まで観た蜷川演出の舞台の中で一番スッキリしていました。
事前に本物の犬が出ると聞いていたのでてっきりラストの喉を噛み切るシーンで出てくるのか思っていましたら、最初のシーンだけでした。長期公演ですし、犬にはかなりのストレスではないかと思います。実際、ほぼ引きずられているに等しい犬や後ろを向きっぱなしで率先して動いていない犬がおり、鞭の音と相まって見ているのが辛かったです。あれこそブリキの犬でやった方が良かったのではないかと思います。
ラストの喉を噛み切るシーンは面白い演出だと思いますが、内容を知らずに観た方にはファキイルが出てきたと伝わりにくいかと思います。
宮沢りえはいつ見ても華奢ですね。
小出君は金髪が似合っておりませんでした。テレビに出演されている時は見た事が無かった為、爽やか好青年だと勝手に思っていたのですが、『ボクの四谷怪談』から舞台でお見掛けするようになり結構ガッチリしていて濃い役もされる方だと知りました。
タダハル役の小久保寿人さんは声が藤原竜也に似ていました。以前はこの役を木村拓哉が演ったそうです。
この作品を観てよく解った事は、唐十郎はお尻が大好きだと言う事です。